大阪市営バスのあべの橋~平野は実際にどこを経由して走っていたのか?
こんにちは😃 1927年2月26日は大阪シティバスの前身である大阪市営バスが開業した日です。 初めて大阪市営バスが走った区間はというと『あべの橋~平野』なのですが、実際にどの辺りを走っていたのでしょう? <平野街道を走る市バス>
Q.どこを走っていたのか?
<あべの橋~平野開業時の路線図>
あべの橋~平野の経路はまず、天王寺駅から北にある玉造筋を入り、寺田町交差点より国道25号線へ入って杭全を経てJR平野駅からすぐ南にある大念佛寺北交差点付近までが経路となっていました。 [https://bus.osakametro.co.jp/sales_office/library/sales_office/19.4.1sumiyosi_1.pdfより]
もっと分かりやすいように、大阪シティバスの路線図を照らし合わせてみると、あべの橋から30号系統(水色)で杭全まで行ってそこから1号系統(薄紫色)でJR平野駅筋停留所までということになります。ちなみに終点の平野バス停は今のJR平野駅筋バス停付近にありました。また当時は約1ヶ月程だけ平野に車庫が存在していたそうです。 よく見てみると、南河堀町、寺田町、源ヶ橋、百済、平野西口に至っては開業時の名前からそのままなんですね。🤭
当初は梅田~あべの橋間を走らせる予定だった
実は1922年頃に市営バスを走らせる計画があり、当時の市長であった池上四郎氏によって路面電車の混雑解消のための補助機関として大型バス30両で梅田~あべの橋を運行することを大阪府に打診したところ、大阪市内のバスに対しての監督方針が無いとか等で許可が降りず一時中止になりました。しかし、翌年8月に今度は民間の大阪乗合自動車(青バス)が大阪市内におけるバス運行の出願をしたところ、許可が降りて1924年7月2日に梅田~あべの橋間<堺筋経由>が開業しました。これが後に市バスと青バスが色んな路線でバチバチに火花を散らすことになります。
9号系統のルーツは市バス開業路線
では、あべの橋~平野間は今ではどの路線に継承されているのかというと、これは9号系統になります。しかし… 出戸バスターミナルから平野区役所前を結ぶ青色の路線が9号系統になります。現在はあべの橋どころか杭全すら行かない全く別物の路線となっています。これは2012年のダイヤ改正によって大きく変わってしまったのが原因です。では2012年以前の9号系統が載った路線図を見てみると…
<旧 9号系統 あべの橋~出戸バスターミナル(紫色で表示)>
まさに元々の開業路線と同じ経路を走っていることが分かりますね! こうして開業路線のルーツである9号系統は形を大きく変えながら今でも運行されているのです。
では👋