マツダ交通の見たまま

主に大阪シティバスの小ネタや歴史をディープに掘り下げる考察系ブログです。

大阪シティバス停留所の付随名称(副名称)を考察してみた。

こんにちは😃

大阪シティバスに乗っていると車内アナウンスで当たり前のように次の停留所名が読まれますよね?

「つぎは、地下鉄中津、地下鉄中津」や「つぎは、長柄国分寺長柄国分寺」などとこのように読まれるのですが、さらに停留所名の後に追って付近の名称やらを読み上げる事があります。

例えば…

例1「つぎは、南森町南森町大阪天満宮

例2「つぎは、大阪城大手前、大阪城大手前、府庁前」

このように続けざまに大阪天満宮、府庁前と読み上げられるのはその停留所に付随名称(副名称とも)が付いているからなのです。

大阪メトロでは大阪ビジネスパークを「大阪城ホール前」、淀屋橋を「市役所前」と呼称するような形でしょうか。

今回はそれらについて深く考察していきます。

 

Q.付随名称の見分け方は?

f:id:Matsuda_KOTU:20210626143209j:image[鴫野停留所]

見分け方は2種類あります。

1つ目は停留所の標柱に直接、括弧内に記されている場合です。特にこれらは車内アナウンスでも停留所名に続けて読まれる事が多いです。

しかし、病院や不動産などが付随名称になる場合は「~病院へは次でお降りください」や「内科、外科の~病院前です」と単純に最寄り停留所として案内されたりします。(ただし、大きな病院になると南森町のような続けざまに付随名称を呼称するだけになります。)

f:id:Matsuda_KOTU:20210626143823j:image[市営バス時代の南森町停留所、赤枠内が付随名称]

これらに該当する停留所(2021年6月現在)

など

 

しかし、付随名称があるにもかかわらず、中には停留所標柱に記載されていない場合があります。

そこで2つ目が先程述べた車内アナウンスで判別することができます。

これらに該当する停留所(2021年6月現在)

馬場町はなんと付随名称が3つもあります。ちなみに馬場町の一世代前の標柱では付随名称が記載されていました。

など

 

Q.方角は付随名称になるのか?

f:id:Matsuda_KOTU:20210626183351j:image[市営バス時代の地下鉄太子橋今市(北)停留所]

豊里大橋のたもとにある地下鉄太子橋今市の停留所には(北)と表記あります。これも一種の付随名称になると思われます。

これには経緯があり、2014年のダイヤ改正によってW停車(2回同じ名称のバス停に停車する)のある停留所を対象に方角を採り入れた付随名称を付けられました。もちろん、この停留所もこの改正によって付けられたのです。

おそらく周辺に点在するバス停を分かりやすくするために区別させたのでしょう。

ちなみに2014年以前でも方角を付随名称とした停留所はいくつか存在していました。

  • 此花区役所(東)
  • 大運橋通(東)
  • 杭全(東)(西)

など

 

Q.付随名称が削除されることはあるのか?

f:id:Matsuda_KOTU:20210626185539j:image[市営バス時代の大正区役所前停留所(現在、付随名称は削除されシールが剥がされている)]

f:id:Matsuda_KOTU:20210626221750j:image[済生会病院前(現在、付随名称は削除)]

あります。削除される理由は様々だと思いますが、推測しやすいケースを挙げるとすれば…

 

①付随名称に該当する建物が閉鎖・閉所した場合

②停留所の付随名称が、停留所名として改称された場合

③付随名称に該当する関連施設等が改称した場合

④停留所周辺の店・病院などとの広告媒体が終了した場合

の4点だと考えます。

 

①の場合で削除された停留所

→1990年に郵便貯金会館(現:メルパルク大阪)が淀川区宮原に移転したため削除(時期不明)、同付随名称の「天王寺区役所前」は残る

→1989年に電気科学館が閉館したため削除(時期不明)

  • 八幡筋(南区役所前)

→1989年2月に南区が消滅した(東区と統合し中央区となる)ため削除※八幡筋は現在廃止

  • 片町(駅前)

→1997年3月にJR片町駅が廃止になったため削除

  • 新喜多大橋(鯰江公設市場前)

→鯰江公設市場(ナマズエストア)が閉鎖したため(時期不明)

f:id:Matsuda_KOTU:20210626193701j:image[新喜多大橋停留所。付随名称が削除された跡が残っている]

 

②の場合で削除された停留所

  • 本庄中通(大淀区役所前)

→1977年に大淀区役所前に改称。※大淀区役所前は現在の本庄西二丁目

→1979年に鶴見区役所前に改称。

→1980年に上新庄駅北口に改称。

→2014年に曽根崎警察署前に改称。

など

 

③の場合で削除された停留所

大阪市営地下鉄四天王寺前が「四天王寺前夕陽ヶ丘」に改称したため、天王寺警察署前(地下鉄四天王寺前夕陽ヶ丘)に変更

  • 天神橋(近畿郵政局前)

→天神橋(日本郵政公社 近畿支社前)に変更※現在は削除

→2017年にフェスティバルシティの開業により、渡辺橋(フェスティバルシティ前)に変更

など

 

④の場合で削除された停留所(推定)

停留所標柱から削除を確認(車内アナウンスも呼称無し)

停留所標柱から削除を確認(車内アナウンスも呼称無し)

など

 

Q.近年、追加された場所はあるのか?

 

とこれぐらいでしょうか…(他に何か見つけた時はTwitterなどで教えてください笑)

これからもまだまだ何らかの形で新設されるのかもしれません。

 

~最後に~

かなりマイナーなネタで、実は出すのもちょっとためらいましたが「付随名称ってこんなにあるんだぞ!」っという気持ちを訴えたくて今回記事にさせていただきました。実際私が確認したところだと、削除された所も含めてこれまでに約200箇所ほどあります。

バスの路線図を作成する際に停留所名は書かなきゃ成立しませんが、付随名称は別に書かなくても良いような物で原則として省かれるため、〝それを探す〟となると…ある意味宝探しをしているかのような感覚になります。😅

上記で挙げた停留所の他にも付随名称の付いた停留所はまだ結構ありますので、「一日乗車券で大阪シティバスを乗りつぶそう!」という方にはオススメです笑

特に62号系統(大阪駅前~住吉車庫前)に乗りますと、途中で付随名称のオンパレードになりますので気になる方はぜひ〝大阪シティバスの変わった楽しみ方〟を見つけてみてはどうでしょう?

 

では👋