マツダ交通の見たまま

主に大阪シティバスの小ネタや歴史をディープに掘り下げる考察系ブログです。

大阪メトロの路線図を分析してみた!

こんにちは😃

今回は珍しく鉄道の小ネタ。とはいっても電車や列車が出てくるわけじゃないんですけど。

つい最近にOsaka Metro・シティバスのご案内にある地下鉄路線図を見ていると何だか色々な発見があり面白かったので、以前の市営交通ご案内で使われていた頃の路線図と比較して記事にしてみました。中には推測も兼ねていることも多々ありますので、そこはご了承いただけますと幸いです笑😅

 

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[大阪メトロの路線図(←粗くてすいません💧)]

路線図|Osaka Metro

↑リンク先と同様のものです。

 

過去とはどう違う?

f:id:Matsuda_KOTU:20210314222040j:image[2014年10月当時の旧版路線図(市営交通ご案内)]

たとえば、上記の旧版の路線図と比較してみますと…

大きな違いと言えば路線図の背景としてに大阪の地形が合わさったことで場所が分かりやすくなったこと。

大阪湾や淀川、咲洲夢洲などがあることで極論を言えば「地下鉄に乗って海が見たいけどどこに行けば見れるかな?」となれば、中央線やニュートラムに乗れば行けることが分かります。それに、大阪の大幹線である大阪環状線も他社線よりも太線で強調されたことによって分かりやすくなった気がしますね。😆

他にあげるとすれば…

  • 駅名に英語表記が追加された
  • 相互直通区間という凡例を無くした
  • 駅ナンバリングのデザインをフォントのみの着色から枠内全体での着色に変更にして見やすくした。※1

などが発見出来ました!

 

※1

f:id:Matsuda_KOTU:20210316130015j:image[過去の駅ナンバリングデザイン]

f:id:Matsuda_KOTU:20210316130009j:image[文字をかたどるかのように枠内自体にラインカラーを塗り、枠内の色の濃淡によってフォントの色も白か黒で配色されている事で見やすい]

 

実は駅ナンバリング関連での変更はもう一点あるのですが、

「そもそも駅ナンバリングって何だ?」

「これは一体どういう意味があるのか?」

とあまりしっくり来ないと思います。

そこで次からは特徴などを紹介しつつ、もう少し掘り下げてみてみましょう。

 

駅ナンバリングについての謎

駅ナンバリングとは、インバウンド(海外からの観光客)などの現地の言葉に疎い人たちに対して世界的に普及しているアラビア数字やラテン文字などを活用して駅を識別しやすくさせるために用いる駅の番号のことです。

梅田だとM16天下茶屋だとK20と電車に乗っていれば英語での車内放送で必ず聞いているはずです。笑

大阪メトロでは大阪市交通局時代の2004年7月1日に採用されました。

 

しかし、ここの駅ナンバリング(以降、駅番号として説明)はけっこう独特なのです。

まずは……

f:id:Matsuda_KOTU:20210314224547j:image[大日の駅番号はT11]

f:id:Matsuda_KOTU:20210315111913j:image[名古屋市営地下鉄桜通線名古屋駅の駅番号はS02、終点の中村区役所はS01]

 

名古屋や仙台、京都などの地下鉄では起点駅の駅番号が「01」から始まるのに対し、なぜか大阪メトロだけは、ほとんどの路線が「11」から始まるのです。

 

これは、将来地下鉄が延伸することになった場合で大規模な番号変更を伴う事のないように対応できるようにしたこと。まぁ、10駅なんてさすがに作らんだろうし余裕もって11スタートで!っていう形ですね。

ちなみに千里中央M08であるのは北急の路線であるため、実質的な御堂筋線としては江坂のM11が基準になっていますし、かつてOTSテクノポート線などであったコスモスクエアやトレードセンター前に至ってもニュートラム側は中ふ頭(P11)が、中央線は大阪港(C11)が基準になっています。

路線図や各駅ホームの駅名表示などに記されている記号・番号は何ですか?|よくあるご質問|Osaka Metro

ちなみに御堂筋線がM、谷町線がTになるのは「み→Mi→M」「た→Ta→T」とイニシャルから取っています。また堺筋線がK、ニュートラムもとい南港ポートタウン線がPであるのは先行の千日前線(S)や長堀鶴見緑地線(N)があるために避けていたようです。

 

~余談~

いまのような路線図になるためにこれまで地下鉄はどのような路線図を作ってきたのかを紹介していきます。

―――1969年頃は?

f:id:Matsuda_KOTU:20210316120803j:image[1969年9月当時の路線図]

ラインカラーを交えたカラフルな路線図、もうあったのですね!

この頃は万博開催を控えており、複数の路線区間が建設工事中だったために細線が結構見受けられます。まだ御堂筋線谷町線など路線に愛称が付く前であったために1号線の①や2号線の②と番号のみで振り分けられています。

駅もまだ少ないので見やすいです。😃

 

―――1983年頃は?

f:id:Matsuda_KOTU:20210316120723j:image[1983年当時の地下鉄路線図(市営交通ご案内にて)]

駅もずいぶんと多くなったためにより複雑になっていることが確認できます。これでは観光客やインバウンドなどには読み取るのも厳しいような気もします。

当時はインバウンド向けにも分かりやすいように英語で記された普通券料金表が設置されており、駅名が書かれた上にローマ字で表していました。

うーん。見慣れているのか、やはり現在のような路線図が私にとっては好みになりますね。

 

閑話休題。。。

 

さて、先程の駅ナンバリングの謎についての続きですがもうひとつ発見がありました!

2つの線の通る交差駅(大国町を除く)での駅番号の付き方が新旧では変更があるんですよ。と言いますと

f:id:Matsuda_KOTU:20210315003910j:image[旧]
f:id:Matsuda_KOTU:20210315141936j:image[新]

中央線をピックアップして見ていただきたいのですが、新ver.では堺筋本町谷町四丁目などの中央線の駅番号が全て上、堺筋線谷町線の駅番号は下にきています。総括してみると…

東西に結ぶ路線→交差駅では優先的に駅番号がにくる

南北に結ぶ路線→交差駅では優先的に駅番号がに来る

 

ことがわかります。

しかし、新旧と比較してみると谷町九丁目の方の駅番号の位置ですが、上下が逆転していることが確認できませんか…?🙄

これはおそらく新ver.とは違った基準が設けられていたと思われます。

 

では、旧ver.は何を基準にしていたのというと、私の推測ですが、駅が新設された時に通っていた号線の色を優先的に上にしていると思われます。

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例えば、天王寺駅谷町線よりも御堂筋線が先に開通したため、駅番号は御堂筋線(M)が上に来ます。長堀橋駅も同様に長堀鶴見緑地線よりも堺筋線が先に開通していたために堺筋線(K)が上に来ます。

このように原則としては駅で一番最初開通した路線の駅番号が優先的に上になっているのです。

ただ、例外があるんです。

それが堺筋本町天神橋筋六丁目、そしてコスモスクエアこれは何ともややこしいのです。

堺筋本町は、堺筋線と中央線が同時開業しているため先に通っていた号線で付帯するのは難しい話です。そこで計画路線という話でいけば、中央線(第4号線)が堺筋線(第6号線)よりも先に計画されていたので、中央線が上に来ます。

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天神橋筋六丁目谷町線よりも堺筋線が先に開業しているのにも関わらず、なぜか谷町線の駅番号が上に来ています。

これもまた、計画路線を加味した上では谷町線が先に計画されていた区間であるために優先的に上になったのかと思われます。

 

コスモスクエアはもともとOTS線の駅でありましたが、2005年に交通局に移管されたことで中央線・南港ポートタウン線になりました。この時すでに駅ナンバリング化を実施していました。しかし、これといって納得のいくようなことが思いつきませんでしたが、恐らく高速鉄道(中央線)の駅番号が中量軌道(ニュートラム)よりも優先的に上に置いたのだと思われます。

 

これらのように新ver.では、駅番号の位置やデザインをより単純化させたことで見やすくなったような気がしますね。☺️

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いかがでしたか。私が発見できたのは上で述べた通りですが、もしかすればまだまだ知らないことがあるのかもしれません笑

やはり歩きなれないような街を観光するには路線図というのは欠かせませんよね。今の路線図はインバウンドを含めたツーリスト向けにとっても優しくなった気がします。

旧ver.の路線図は完全に消滅したわけではないですが、いずれは現在の路線図に統一されるはずです。

とはまぁ、新旧で見比べてみるとこんなに変化があったとは驚きなものです。語彙力のない感想になりますが、いやー路線図ってすごいですね~!😊

 

では👋🏼