今回はマニアックな話…
前回と同様に近鉄バスの話になります。
こんなこと思ってるの私だけなのかもしれませんが、大阪シティバスの浜停留所がある位置に近鉄バスの浜南口停留所があるという話。
個人的に疑問を持ってしまいまして、シティバスの浜の位置になぜ近鉄バスは浜南口があり、名称を統一もせずバラバラなのか?(同じく浜という名称で設置していればいいのに)😅
そこで…
・近鉄バス浜南口について
・浜エリアの歴史あれこれ
について今回は話していけたらと思っております。
浜南口停留所(当時)
浜停留所
①浜南口についての疑問
浜南口といえば2009年まで浜車庫(折り返し場)が存在していましたね。(懐かしい…)
まぁ、、浜の位置に浜南口があるってことはかつてもしかして近鉄バスの浜停留所も存在したのでは?
と気になってで調べてみたところ…
〈1951年頃を想定して作成〉
緑>市バス
青>近鉄バス
黒>近鉄バス廃止路線(つまり浜線のこと)
青(破線)>未開業路線(吹田八尾線に当ります)
実は存在していました。後に説明しますが、浜南口停留所が出来た当初は未だ大阪市バス(現:シティバス)は走っておりませんでした。(1958年頃に鶴見町から安田まで延長した)
まぁ…この路線図だけ見てもイマイチぴんと来ないので、浜エリアの変遷を加えて説明していきます。
浜エリアの歴史 (戦後はざっくりと)
まず昭和3年(1928)5月に昭和自動車商会というバス事業者が徳庵駅~浜(浜線)の区間の路線を開業。(←その頃から浜南口があったのかは不明)
そこから菊水自動車も古川橋~浜(後に京阪バスに継承)の区間の路線を開業します。
そして昭和12年(1937)10月に昭和自動車商会から浜線の路線を近鉄バスが継承することになります。
ちなみにこの浜線は徳庵駅から徳庵橋(現在とは位置が若干違います)を越え、府道15号線を経由して現在の浜三丁目付近まで来てたようです。
話を戻して昭和15年(1940)12月11日には大阪市バス・近鉄バスとの乗り入れ協定が実施され、東野田町四丁目~住道大橋間の路線が開業します。(←途中の停留所に浜南口が存在しているのを確認)
浜線に至ってはいつ頃からか分かりませんが休止となっています。
余談ですが、戦争激化でのガソリン配給規制よる不足のために電気自動車を使用したために昭和17年(1942)5月に茨田浜町(当時)に浜充電所を設置していました。(>昭和27年(1952)年に廃止)
戦後は休止中の浜線が「通路が狭隘かつ一方通行になり運行が困難」だとして昭和25年(1950)頃に路線が廃止され、浜停留所も廃止されます。(京阪バスの古川橋~浜も同時期に廃止)
しばらくして吹田八尾線も開業するわけですが、過去の浜線と路線は被ることなく、(旧)大阪中央環状線を経由して国鉄吹田駅方面へ走っていました。
大阪市バスも安田から住道駅へ延伸し、近鉄バスと並走する形となりました。
最盛期は便数も多くあり、発着路線も結構多数あった印象ですが、次第に近鉄バスの浜エリアの路線縮小がされ浜車庫の廃止や減便、そして現在では全路線の休止がされ今では付近を走る姿を見ることができません。。
>>>結局は近鉄バスの浜南口停留所は市バスの浜停留所とは全く関係の無い話だったもので、かつて存在した浜停留所の南に位置した停留所が最近まで残っていたということになるんですね。(それにしてもかなり長い歴史です。)
まとめ
阪奈生駒線が休止になって約1年半経っており、停留所も寂しげな雰囲気を出しています。停留所についてこんなに語った記事はここが初めてですが、また機会があればして行こうかなと思います。。
今回参考にした資料でも不明な部分も多々あったので分かり次第また発信していこうかなと考えております。
それでは👋🏼